アフリカ大陸東部に位置し、インド洋に面したタンザニアは、国土の大部分が1000m以上の高原であり、北東部にアフリカ最高峰のキリマンジャロ（5895m)がそびえたっています。その斜面で栽培されているのが、有名なキリマンジャロコーヒーです。またの名をタンザニアともいいます。
強い酸味をもち、また個性的で香りもいいです。アフリカを代表するコーヒーです。

（栽培の歴史）
もともとは数種類の野生のコーヒーがありました。現在栽培せれているのは外部からのものです。
ロブスタ種は１７世紀初頭にブニョロ族がコンゴから種を持ち込み、ビクトリア湖の西のブコバ地方で栽培したのがはじまりといわれています。
アラビカ種は１９世紀末にレユニオン島から持ち込まれました。

タンザニアでは、「タンザニアコーヒー局（CAT）」が生産や販売など、コーヒーに関する全ての責任をもちます。
このため、コーヒー豆の品質を保持できます。

（その他）
一般的には、キリマンジャロといわれてますが、取引上はタンザニアと呼ばれています。

■タンザニア・アデラＡＡ

この際立った肉厚のコーヒーアデラはタンザニア北部（ケニア国境間近）産出でＡＡグレードの中でも最高級であり、芳醇な香り、マイルドな酸味そして大いなる”コク”があります。

エチオピアは長い歴史を持ち神秘と伝説に満ち溢れる国。
随筆家ジェームス・マーシャルは「あなたが一度エチオピアの水を飲んだら、また再び飲む為にエチオピアに戻ってくる」で始まる詩を書きました。
エチオピアは首都がアジスアベバで、アフリカとアジアの玄関に位置し、両地域の間にある事が宗教、人種、文化に大きな多様性を与えました。古代中東と古代アフリカのルツボがエチオピアです。
世界三大宗教（ユダヤ教、キリスト教、イスラム教）は間違いなくエチオピアの影響を受け、これらの宗教はこの国土の発展にも影響力を与えました。夜間の祈祷者が目を覚ましつづけられる様にと、聖職者達がコーヒーの使用と栽培を行ったのがエチオピアコーヒーの始まりであり、世界のコーヒーの始まりでもあります。

世界で最も香りの高いコーヒーの幾つかがエチオピアで生産されております。
すべての人々の味覚をそそるのがエチオピアコーヒーとみなされています。豆の粒の大きさ、色合い、酸味、味と香りの幅広い多様性と複雑さはコーヒーが栽培されている地域の異なる生態学的環境の違いと農民の生産技術の違いによるものだと考えられています。

エチオピアコーヒーは３つの異なった生産方式があります。
（自然林方式）歴史的な方法で、天蓋を覆う森林の下での栽培です。
（小屋周辺方式）他のアフリカ小規模生産者に見られる代表的なものです。
（大規模農法）プランテーションで近代設備による大量生産システムです。

■エチオピアG2ウォシュドイリガチャフィ

UN-WASHED TYPEのエチオピアコーヒーは、焙きあがり後のムラ・死豆がありますが、水洗式のコーヒーは味に悪い影響を与える水に浮く軽い豆（死豆）を取り除き、酸が強すぎず、非常にバランスのとれたスッキリとした味となっています。
シダモ地区の西部に位置するイリガチャフィは、エチオピアのコーヒー産地の中で最も高地に位置し、他のエチオピアのス水洗式コーヒー（SIDAMO,LIMU,BEBEKA）より豊富な水源に恵まれています。